俳優・山本亘さん 「あれは酷い」と同窓の安倍首相を痛烈批判
高校演劇の先輩に劇作家の故・斎藤憐、演出家の串田和美ら、その後の演劇界を背負って立つ才能がいた。
「高校時代、斎藤憐さんがボクの家庭教師で、彼が読んでた『転向論』などの昭和史に興味を持った。そのあたりがボクの反戦の原点でしょうか」
1972年、「どぶ川学級」の主演で本格デビューした。
「尊敬する黒沢明監督の『影武者』(80年公開)のオーディションに合格したときはうれしかったですね。面接で“馬に乗れます”とウソをついちゃって、その後、こっそり乗馬教室に通いました、ハハハ」
今月27日から新宿・SPACE雑遊で上演される山本制作所公演「昭和六十四年一月七日」に出演する。
「昭和が終わった日を舞台にした社会派タッチのドラマです」
キャビンアテンダントだった夫人は02年の交通事故による後遺症で車椅子生活だ。
「公演やドラマ撮影で家を空ける時は、家内の妹が九州から介護に来てくれる。感謝しても感謝しきれません」