「シックス・センス」シャラマン監督 TVドラマ初参戦を語る
インド系アメリカ人のシャマランは、医者の両親のもとインドで生まれ、幼少期に家族で渡米。インドは賑やかな「ボリウッド映画」で有名だが、彼の作品は対照的に静けさの中で展開する。
「黒沢明の大ファンなんです。黒沢はヒチコックやスタンリー・キューブリックと並び、私に最も影響を与えた映画監督。『天国と地獄』のポスターは今も私の仕事部屋に飾ってありますよ」
今年8月に45歳の誕生日を迎える。アジア系の映画監督としても米国で最も成功したひとりだが、ハリウッドとは距離を置き、育ったペンシルベニア州で現在も心理学者の妻と暮らす。
「私はハリウッドからは完全なアウトサイダー。“インド”を売りにもしていない。だからこそ、グローバルに通じる作品がつくれると自負しています」
過去には興行的に失敗した作品もあった。へこむことはなかったのか。
「ギリシャの哲学者エピクテトスは、『自らコントロールできることに力を注げ』と言いました。評価は後からついてくる。自分にしかつくれない作品を世に問うていくだけです」
※今月26日からデジタル配信開始。8月から再放送予定。