“障害者&感動”に疑問符 24時間テレビに喧嘩を売ったNHK
■当事者目線の企画が際立つ「バリバラ」
今回のテーマを決めるに至った経緯や24時間テレビを意識しているのかについてNHKに問い合わせてみると――。
「個別の番組の制作過程についてはお答えしていません。内容は番組ホームページでご紹介したとおりです。なお、他局の放送とは関係ありません」(広報局)
とまあ、当日の放送で判断してくれといわんばかりであった。
12年4月にスタートした「バリバラ」は、番組立ち上げ時の担当ディレクター自身が車いす生活を送っており、当事者目線の企画をウリとしてきた。一芸に秀でたヒーローではなく、ふつうの障害者にスポットをあて、障害者の恋愛や出産、セックスといった、とがった企画を立案。
番組開始時から視聴しているというコラムニストの桧山珠美氏は、「ついにここまできたんだなあ、というのが率直な感想です。『24時間テレビ』はさまざまな疑問や矛盾が問われてきました。もし仮に批判的な意見を持っているならば、8月28日の『バリバラ』はぜひ見るべき。いろいろな見方や意見が交わされることは、番組の向上にもつながると思います」。
日刊ゲンダイは迎え撃つ日テレにも見解を求めたが、締め切り期日までに回答なし。果たして、視聴者はどちらの番組を支持するのか。