連載小説<124> どこかへ飛び立ち、いつか、戻るべきところへ戻ってくる
自宅に着いたのは、午前一時半頃だが、やはり照美は起きていた。
部屋にいたので、リビングルームまで来るように、妻の恵子に言ってもらった。
照美はすぐにやってきた。
「お帰りなさい」
「ああ。まあ、座りなさい」
照美は一瞬ためらいを見せたが、結局言われたとおりソファ…
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