日本酒党のダニエル・カールさん 飲みっぷりは町の語り草
山形弁を流暢に話すタレントのダニエル・カールさん(56)。日本酒が大好きで、数々の武勇伝が……。
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「冷や酒と親の意見は後で効く」
これはオラが文部省英語指導主事助手として山形県に赴任した最初の夏に、初めて冷酒を飲んだ時に教わった格言です。いやあ、本当にうまく言い当ててる。オラは何度も実感してますね。
オラがお酒を初めて飲んだのは新潟・佐渡。国の重要無形民俗文化財の文弥人形の師匠に弟子入りしていた時です。当時は生まれ故郷の米カリフォルニア州パシフィック大学に在学しながら、高校時代に続いて2度目の日本留学中で、20歳の誕生日でした。
「めでたい。まあ、飲め飲め」と、酒好きの文弥人形の関係者の皆さんに祝っていただき、佐渡の地酒を次から次へとつがれましてね。ああ、なんておいしいんだろうって思いながら、飲んだ、飲んだ。でも、初めてで適量が分からないから、翌日はひどい二日酔いになって、大変でした。これが日本酒との出合い、すなわち、オラの酒歴の始まりです。