日本酒党のダニエル・カールさん 飲みっぷりは町の語り草
新潟との県境にある山深い小国町でのことも忘れられないね。「飯豊梅花皮荘」っていう、町営の国民宿舎があって、ここに泊まった時です。
今も家族ぐるみでお付き合いしている、地元の英語の先生と自営業の友人と3人で夕方5時すぎから飲み始め、夜中の1時か2時まで延々7時間以上。気が合う仲間と飲むからキリがない。お開きの頃には一升瓶が6本転がり、7本目も残りは半分以下。この間にチェーサー代わりにビールを飲んでましたからね。その時はまだ22歳、イケちゃったんですよ。
そうしたら、「ダニエル先生は飲みっぷりがいい」って、明くる日には小国町で知らない人がいないくらい。この話は今も語り草だそうですよ。
そんな暮らしが3年続いて、89年から東京でタレント活動を始めました。仕事柄、日本全国に行きますから、そのたんびに地酒をいただいてます。それがこの仕事の楽しさですね。
好きなのは純米酒。蔵元さん、杜氏さんの個性がより表れてるように思います。その中でも山廃(仕込み)のように骨太というか、どっしりとした芳醇なうま味と香り、それなのにキレがいいお酒が好きです。ホント飲み飽きません。