大物切りNHK紅白 拙速な世代交代で“最低視聴率”の危機も
一部の芸能プロが国民的な音楽番組を“牛耳る”のはもちろん、由々しき問題だが、その影響力が低下した結果、重厚感のないラインアップに様変わりしてしまったわけだ。
出場歌手発表の会見も盛り上がらず、極めて評判が悪かった。会見が行われるスタジオは例年、記者や関係者であふれかえり熱気ムンムンだが、今年のスタジオはスカスカ。明らかに熱量が少なかった。
しかも、初出場の“目玉”宇多田ヒカルは会見に現れないばかりか、コメントもなし。AKB48の企画「紅白版総選挙」も同時に発表されたが、なぜこのタイミングだったのかといえば、他にトピックがなかったことの証左だろう。
「PUFFYが白けた目を向けていたのが、印象的でした」(スポーツ紙記者)
東京五輪が開催される2020年に向けて、今年を紅白の改革元年と位置付けているNHK。改革にハレーションや痛みが伴うのは承知の上だろうが、拙速のあまり視聴者が置いてけぼりでは困る。