アゴネタで悩んだ辻本茂雄 「カンペーイズムで恩返し」
土曜午後の「法律バラエティー 生活笑百科」(NHK)に相談員としてレギュラー出演している辻本茂雄さん(52)。昨年はNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」で無口で武骨な“へぇさん”役を熱演。多彩な魅力を発揮しながら芸人を続けてこられたのは先輩の“カンペーちゃん”こと間寛平さん(67)の存在があったからこそ。
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NSC(吉本総合芸能学院)に入ったのが21歳の時。“吉本新喜劇”に入ってから27年、座長になって今年で18年になります。吉本新喜劇でみなさんに愛していただいているのが「茂造」というキャラクターで、今までやってこられたのは寛平さんがチャンスをくれたからやと思いますね。まったく舞台に立てない時期がありましたから。
入った当初はコケるだけ、長いアゴをいじられるアゴネタができてからはちょっとだけ舞台の本数が増えました。それで仕事が増えたのはうれしかったけど、それが何年か続いて同期が主役をやって舞台を回しているのを見て、このままでええんやろかと悩みました。プロデューサーに「アゴネタをやめたい」と伝えたら、「おまえからアゴとったら何があるねん」と言われて、仕事がなくなりました。