松居一代と英一郎の結婚に猛反対 船越パパは正しかった
亀の甲より年の功とはよく言ったもの。年長者の経験や知恵は尊いという例えだが、老いたる馬は道を忘れずという別の言い方もある。ひとり息子の船越英一郎(56)と松居一代(60)との結婚を当初から反対していた船越英二さん(2007年に84歳で死去)は、結果的に見ると正しい判断をしていたことになる。
父の船越英二さんは、01年に行われた2人の披露宴も欠席。バツイチ・子連れ(当時=小6の息子)の松居を気に入らなかったからとされ、結局、鬼籍に入るまで一度も嫁と会うことはなかったという。まさしく偏屈な老人で、当時はマスコミにも「女性に対する偏見・差別だ」と批判された。騏麟も老いては駑馬に劣るというわけである。
「ただ、昔から亀の甲より年の功と言われることにも意味はあります。人間は体験の中でしか判断を学べません。その点、親は子より確実に経験があり、しかも子を思う深い愛情がある。頭ごなしはいけませんが、父親が『若い娘は夜遅くまで出歩いてはいけない』『とりあえず大学は出ておけ』と言うのも、その一つ一つに先人としての深謀遠慮があります」(国士舘大学講師でビジネス能力開発研究所代表の安重千代子氏)