フジはイラストに変更 “松居動画”で試されるテレビの民度
松居報道の視聴率特需は「バイキング」に限った話ではない。別の民放キー局プロデューサーも「松居ネタを取り上げると瞬間的に視聴率が跳ね上がる」と話す。テレビ各局の複数の番組による報道合戦の火ぶたが切って落とされたのは、第1弾の動画が配信された翌5日。「次世代メディア研究所」が算出したデータによると、朝昼夕の民放各局が取り上げた松居報道の総扱い時間はこの2週間で35時間。甚大な被害をもたらした九州豪雨が起こった最中でも、ほぼ毎日1~4時間かけて報じられてきたことになる。
■各局で異なる報じ方
もっとも横並びではない。NHKとテレビ東京は一切報じておらず、動画の取り扱い方ひとつとっても対応は異なる。18日現在、フジ系の情報番組はいずれも動画をもとに作製したイラストにシフト。「スッキリ!!」や「情報ライブ ミヤネ屋」といった日本テレビ系も、動画は「別宅の真相」のタイトルテロップを映すにとどまり、松居の表情はイラスト。テレビ朝日系は騒動自体を取り上げない番組も出てきているなか、「ビビット」や「ゴゴスマ」などのTBS系は動画をそのまま流す強気の姿勢だ。