NHKドラマ「植木等とのぼせもん」山本耕史に足りないもの

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 NHKが“二匹目のドジョウ”を狙って、2日からスタートさせた昭和の大物の実話ドラマ「植木等とのぼせもん」。評判はどうか。

 土曜20時台に放送して話題だった黒柳徹子を描いた「トットてれび」に続く第2弾。「トットてれび」は満島ひかり主演で黒柳をほうふつさせる演技が評価され、満島は今年の「ギャラクシー賞」個人賞も獲得したほど。「のぼせもん」は植木と付き人だった小松政夫の師弟愛がテーマ。植木を山本耕史(40)、小松を若手の志尊淳(22)が演じている。

 初回視聴率は「トット」の10.1%を上回る10.2%だったが、視聴者の中にはしっくりこないと感じた人も多かったのでは。要はキャスティングの問題だ。

「植木は実家がお寺で真面目な男だが、天才的なコメディアンでした。一方の山本は真面目な俳優だが、そのキャラのままコメディーを演じているだけで、大きなギャップがある。往年の植木の突き抜けたおかしさを知っているファンは乗りきれないものを感じたのではないか」(ドラマウオッチャー)

 志尊についても違和感が……。第1回の病院での初対面のシーンは、志尊の演技は不自然なほど恐縮しきりだった。そこには小松本来のどこかとぼけて、ひょうひょうとした味わいがなかった。つまり、生真面目さが前面に出すぎてクスッと笑える場面が少ない。

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