池上無双に完敗し…テレ東を臆面もなくパクる他局の神経
テレビ各局が視聴率を競う選挙特番は、ジャーナリスト池上彰氏(67)をメインキャスターに起用したテレビ東京系「池上彰の総選挙ライブ」が平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で民放トップ。13年の参院選、14年の衆院選、16年の参院選に続き、池上氏&テレ東は国政選挙での特番4連覇となった。
各局とも人気ジャーナリストやキャスターを起用し、いずれも打倒池上を掲げたが、フタを開けてみれば新味に乏しく、「テレ東のパクリか」との声が上がる企画ばかり。一方のテレ東はといえば、今回は池上氏の発案による新企画「政界“悪魔の辞典”」を打ち出し、事情を知悉している同氏ならではの独自の切り口での豆知識が好評でさらにリードを広げたもようだ。
しかしながら、情けないのはテレ東以外の民放だろう。フジテレビは露骨に池上氏を引き抜こうとして一蹴されたそうだし、打倒池上ならば、独自企画を出して勝負すればいいのに、議員の人柄や面白いエピソードを伝えるミニ紹介コーナーなどテレ東の猿マネばかりとは……。
そもそも低予算の独自企画に定評があるテレ東は、大食い番組が当たれば後追いされ、企画をパクったとしか思えないような番組が他局で垂れ流し。バス旅が高視聴率を獲得すれば、タレントを替えて、似たような番組をスタートする。居酒屋や飲み歩きの番組は、いまやNHKまで参入している。テレビ屋の臆面のなさと面の皮が厚いことといったらない。テレビ業界を知り尽くす芸能リポーターの城下尊之氏はこういう。