出会って60年以上…菅原洋一さんが故ペギー葉山さんを偲ぶ
ステージでは誰もが知ってるペギーさんの「ドレミの歌」もあり、僕の曲の「恋心」などいろいろとデュエットして、歌の中で会話してましたね(笑い)。お互い「そういうふうに歌うか」「歌詞をそう解釈するか」「僕にそう迫ってくるか」と気持ちがぶつかり合ってステージがとても楽しかった。
ペギーさんは切磋琢磨する気持ちが強くて向上心の塊でした。
すごいところは、「こういうふうに歌ってほしいなぁ」と思ってる時にすぐにそう歌ってくれること。言わなくても感じてくれるんですよ。音楽の幅も大きかった。
「洋ちゃんとのステージ楽しいわ~」が口癖で、打ち合わせやリハーサルでも気さくで、「洋ちゃんの歌、うちでもCDで聴いてるよ~」と言ってくれましてね。
■歌った後においしいご飯を食べて…後を追いたい
ペギーさんが亡くなられる直前まで5年間、一緒にコンサートをやりました。亡くなられた“その日”、11時50分ごろでした。家族の方からすぐ私に「ペギーが亡くなりました」と電話がかかってきました。おひとりの仕事をされて、ご飯を「おいしい」と食べて、「ちょっと調子悪いわ」ということで病院に行かれて肺炎とわかり、2日後に亡くなられたと聞きましてね。