マキタスポーツらFA成功も…お笑い芸人に大淘汰時代の到来

公開日: 更新日:

 中堅芸能プロの幹部が言う。

「ここ数年、タレントと所属事務所の契約トラブルが相次いでいますが、今回のマキタスポーツらのFA成功で、芸能界の雰囲気が変わっていくかもしれません。かねて日本の芸能界では、所属事務所は育ての親であり、恩義などがあって、何十年も所属したベテランの独立でもない限り、そうやすやすとタレントが移籍するという慣習はなかった。たとえば大手のジャニーズなどからの独立では、数年間は民放各局への出演がかなわないといった不文律までありますが、そうした業界ルールにも風穴があいていく契機になるかもしれません」

■実力主義への回帰

 さらに芸能リポーターの城下尊之氏はこう言う。

「あるフリーアナが大手芸能プロと契約を結び、所属となってしばらく経った頃、『結局仕事を取ってくるのは自分なんだよね』とおっしゃっていました。大手所属であっても、そこにあぐらをかいていて良い仕事が次々に舞い込むわけでもなければ、将来が安泰という保証にもならない。仕事のオファーがあるのは、やはり人気や実績のあるタレントであり、テレビで数字(視聴率)を稼げるタレント。実力はあって当然、さらに営業力のあるタレントが売れていくという構図が、今後はよりはっきりしていく時代になっていくのかも知れません」

 吉本興業だけでも数千人規模といわれ、雨後のたけのこよりも多いといわれるお笑い芸人。大淘汰時代の到来だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  2. 7

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 8

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 9

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット