レイザーラモンHG住谷正樹さん<5>コンビ仲深めたプロレス
新喜劇に入団し、どん底の時代を脱出すると、2005年にハードゲイのキャラクターが大当たりし、ブームが到来した。
きっかけは新喜劇で共に活動していた小籔千豊さんと「ビッグポルノ」というユニットを結成したこと。そこで新喜劇でやらない笑いの取り組み、新キャラが生まれたのだ。
「もともと新喜劇でプレゼンしたんですが、『土曜の昼に流せるか!』と言われてたんで、日の目を見るとは思っていませんでしたね。ブレークした頃は、大阪が拠点でしたけど、睡眠時間は新幹線で取るしかないほど忙しくさせていただいて、当時の記憶はないんです。バイトも辞めさせてもらい、本当に芸人一本になりました。父親と約束した30歳までに芸人として芽を出すという約束も果たせましたね」
多忙な毎日。コンビとして売れたいが、話す時間もなく、少し溝が生まれたこともあったと振り返る。
「『エンタの神様』などのコント番組に出る時は、ハードゲイのキャラありきなので、HGがボケでRGがツッコミの構図にしないと分かりにくいじゃないですか。それでツッコミなんかしたことないRGさんにさせてしまった。だから、ギクシャクしたんですね。彼はボケの人なんでね。そんな中で、RGさんが僕のキャラをパクった“リアルゲイ”というキャラで現れたりして。相方をパクるというのは今思うとかなり面白いんですが、当時は『俺を超えるボケで返してきた』という思いが強く、受け止めきれなかったですね」