93歳米丸師匠に「10分でいいから」と励ましたら30分高座に

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 竹丸の師匠、米丸は今年93歳で現役である。

「師匠が元気なのはうれしいことです。今年は弟子の歌丸師匠(享年81)を見送りましたから。この前なんか、米助師匠(70)が小言を食らってました。今も新作を作ってます。覚えるだけでも大変でしょうに。つい先日、『もう出ないほうがいいのかね』なんて弱気なことを言ったので、『何言ってんですか。93歳の芸人が出るのが寄席のいいとこじゃないですか。10分でいいから出て下さい』と励ましたら、その後、高座に上がって30分やってました(笑い)」

 新作落語一筋を通した米丸は、竹丸の良き手本になっている。

「私にも弟子ができまして、大勢の弟子を育てた師匠の苦労がわかります。弟子を持ってから『我慢』ということを覚えましたね」

 二つ目の竹千代、笹丸、前座の竹もん、3人の弟子はいずれも近頃の若者気質だという。

「言われないと何もしません。竹もんは部屋代節約のためうちのマンションに同居してます。私は離婚後、独身ですから、同居はかまわないのですが、内弟子なのに何もできない。それでも弟子は可愛いものでしてね」

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