自画自賛が一転…“イッテQ疑惑”対応を誤った日テレの痛恨
■2月の審議会では「歴史的な傑作」と絶賛
図らずも日テレは今年2月、外部の有識者を招聘して行われる局内の番組審議会(放送法で設置が義務付けられている法定の審議機関)で、同番組の合評を行っていた。
日テレのHPにアップされている概要によれば、〈日本テレビのバラエティーが生んだ歴史的な傑作なのではないか〉〈宮川さんがやる気になっていることが、好感度を上げている〉〈若い人たちがこの番組で活力やエネルギーを得ているのではないか〉〈見事な一種の芸術品に仕上がったのではないか〉といった声が目立ち、それを受け、日テレは〈これからも、視聴者の皆さんの信頼を裏切らない番組作りを心掛けていきたい〉と謙虚なコメントで締めくくっているから悪い冗談である。
もっか、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、日テレに対し報告を要請する事態にも発展。同委員会がテレビ局側にBPO入りするかどうかを判断する材料を求めるのは珍しいことではないが、事態発覚後の「初動対応も含め、日テレのお粗末ぶりが目立つ」と、放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこう続ける。