三浦春馬、米倉涼子も好評 いまミュージカルが人気のワケ
「歌声が素晴らしい」「見応えがあった」「劇場に行ってみたい」……12月5日放送の「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)で称賛の声が多かったのが、“ミュージカルメドレー”だ。
来年4月と5月に上演されるミュージカル「キンキーブーツ」の出演者として生歌を披露した俳優の三浦春馬(28)は、その夜のトレンドワードの1位に。
ひと昔前までは「コアなファンのもの」と見られがちだったミュージカルだが、日本の文化に馴染みつつあるようだ。
「かつては、役者陣に『ミュージカルの世界の人』『テレビドラマの人』というはっきりとした垣根がありましたが、最近それがなくなりつつあります」と、ミュージカル鑑賞歴約40年、著書に「男たちの宝塚」がある映画・演劇ライターの辻則彦氏がこう続ける。
「ここ数年、ミュージカル界のスターたちが他ジャンルでも活躍して話題になっています。たとえば浦井健治さん、山崎育三郎さん、井上芳雄さん。彼らは『ミュージカル界のプリンス』と呼ばれる人気者になってから、テレビ界に進出するようになった。元劇団四季の石丸幹二さんもそうですよね。一方で、三浦春馬さんや小池徹平さん、米倉涼子さんや長澤まさみさんら、すでに映像の世界で知名度がある人が積極的にミュージカルに出演するように。この交ざり具合も、新たなファンを劇場に呼ぶきっかけとなったといえるでしょう」