三浦春馬、米倉涼子も好評 いまミュージカルが人気のワケ
辻氏が「客層が変わった」とはっきり感じたのは、1995年に劇団四季が初めてのディズニー作品である「美女と野獣」を上演した時だという。
「それまでは中高年が多かったのですが、『美女と野獣』では若い女性や親子連れが一気に増えました。また、このミュージカルブームには、『テニスの王子様』に代表される“2・5次元ミュージカル”の功績もあると思っています。2・5次元ミュージカルのおかげで、10代も劇場に足を運ぶようになりましたから。出演している役者たちが経験を積み、たとえば東宝ミュージカルへの出演など次のステップに進むと、ファンも一緒についていくでしょう。彼、彼女らはすでにミュージカルを見慣れていて『敷居が高い』とは考えないわけですから。ミュージカル界にとって2・5次元ミュージカルは、まさに宝の山だと思います」
新たなファン層を獲得したミュージカル界。先行きは明るそうだ。