江藤あやさん<4>建設現場では職人さんらから「監督」と…

公開日: 更新日:

 泊まった方がラクだなと思ったこともありますが、さすがに女性が現場に寝泊まりするわけにもいかず、疲れ果てて帰って、また朝を迎えるという繰り返しでした。

 私はお酒は飲めないのですが、たまには発散しないとダメだと思って監督仲間と飲みにいったりもしていましたね。

 現場のほか、事務所仕事ではマンションのメンテナンスなどアフター業務もこなしました。そんな時期には、仕事の後に舞台の稽古をして、有休と代休を使って舞台に出演。内覧会シーズンのときには土日も関係なく働いていたので、代休も結構たまるんですよね。

 仕事関係の人に芝居のことを言うと「片手間に仕事をするな」と思われそうで怖かったのですが、いざ話してみたら、舞台を見にきてくれる方も何人かいて、みなさん応援してくれました。

 初めて舞台を見る職人さんが「舞台ってこんなに面白いんだ! 誘ってくれてありがとう」と感動してくださったときはうれしかったですね。

 そんな会社を辞めるきっかけは、現場に出たときに何度か体調を壊してしまったことでした。ある朝、ラジオ体操をしていたときに、「そもそもなんで東京に出てきたんだっけ」「撮影現場に行きたい!」という気持ちが湧いてきて……。それで職場の人に相談をしたら、「人生一度きりだからやりたいことをやったほうがいい」と背中を押してくれたんです。それが約3年前で、円満に退社をしました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出