漫才師「なすなかにし」はコンビ名チェンジの途端貧乏に
なかにし 僕は上野動物園の前の道で肉まんを売るバイトやりました。おいしそうな湯気を立てて。たいしたお金にならなかったし、昼時は店長のご飯を買いに行かされたのがイヤでした。「今日は天丼が食べたいからおまえ買ってこい」とか言われて、アメ横まで行ったり。パシリだから悔しかった。
なす ビーズをヒモに通す内職だけはやりました。すごい数をこなさないといけないし、「ここを直して」とか送り返されることもあるから、月に1万円くらいにしかならなかった。
■モヤシを刻んでご飯だと思って…
なかにし ご飯を食べたいけど、白米は高いので茹でたモヤシを細かく刻んでご飯だと思い込んで醤油かけて食べてましたね。それと、小麦粉を鉄板で焼く時にポテチとかカラムーチョを刻んで入れて味付けした。意外とおいしかったし、お菓子1袋で何日ももたせて。母親から荷物が届いて、中にあった封筒に「少ししかないけどごめんね」と書いてあって、吉野家の割引券が2枚入ってました。情けなかったですね(笑い)。すぐ使いましたけど。親もお金がなかったのかもしれません。その封筒は今でもとってあります。