【烏龍茶】高い利尿作用で体内の余分な痰湿を排出し脂質異常症を改善
健康診断でコレステロールや中性脂肪が異常値だった……。気になるけれど、とりたてて体調が悪くなければ見て見ぬふりをしがちな「脂質異常症」。シニアにとっては、放っておくと重篤な病気を引き起こす原因になりかねないため注意が必要です。
脂質異常症とは、脂質が異常に多くなった状態をいいます。その多くは偏った食事やアルコールの過剰接取、運動不足、肥満などが原因です。加齢に伴い、コレステロール値は上がり、女性はとくに閉経後に高まる傾向があります。
過剰な脂質は血管壁にたまって血液の通り道を狭め、動脈硬化につながります。その結果、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。さらに動脈内に血小板が病的に活性化したり、血管の中で異常な凝固が起こって血栓が生じ、脳に流れることで脳梗塞が引き起こされる場合もあります。
脂質異常症を甘くみていると、早々に寝たきりになりかねません。適切な食養生を行い早めに改善を図りましょう。
中医学では、脂質異常症は「痰湿」と言われる体質の人に現れやすいと考えます。痰湿とは体内に過剰な水分がたまり、その流れが悪いために新陳代謝が悪い状態を指します。「痰」とは、体内の過剰な水分が排泄されずに長く停滞してしまうことによってできる粘度が高い物質です。よどんだヘドロのようなものが、人間のエネルギー源である「気」や、栄養分である「血」の流れを阻んだ結果、老廃物を排出することができなくなっているのです。