“遅咲きの座長”川畑泰史さん 就任初公演の夜は小籔千豊と
でも、悔しいとかはなくて、正直な話「小籔君、喜んでないやろな」と思いました。彼は人を出し抜こうとか、自分が自分がってタイプちゃうんですよ。座長就任が決まった日、小籔君は事務所に「新座長のことは僕から」言うて、直接話してくれました。僕にしたら「エライこと、言わしてしもた」。後日、事務所の方が教えてくれたんですが、小籔君への座長就任要請は05年夏くらいから何べんもあったそうなんです。でも、彼はずっと断っとった。もちろん僕への気遣いからです。最終的に受諾したんは「これ以上断ったら2人とも未来永劫、座長になられへんかも」って心配して、やむを得ずやったらしい。
その気持ちがわかるから「小籔君が腹の底から自分の座長就任を喜べるのは、僕も座長になった時」「一日も早く!」って気を引き締めましたよ。そんな経緯があって小籔君から遅れること1年と4カ月後、やっと新座長。それだけに、座長初日を終えた後に飲みに行くのは事前に約束はしてなかったけど、あうんの呼吸言うか自然の流れ。もちろん座長という重責を全うしてナンボやから、喜んでばかりもいられへんけど、ホンマ、エエ酒やった。きっと小籔君も同じ気持ちやったろうなと勝手に思ってます。もし本人が「川畑さんの思い過ごし。そんなんなんも思たことないです」いうたら、赤っ恥やけどね(爆笑)。