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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

デビュー48年の郷ひろみはアイドル歌手として令和も進化

公開日: 更新日:

 池袋サンシャインシティ噴水広場はアイドルの聖地と言われ、デビュー時のアイドル歌手が第一声を披露する。吹き抜けの会場はステージを囲むように3階までお客は並び、上からアイドルの雄姿を見る。かつてのデパートの屋上の特設ステージでは目の前に歌手がいたが、ここでは一味違う形で歌手を見られるのも特徴。聖地に立つのは明日のスターを夢見る子たちだが、最近は客の心理にも変化が見られる。

「この子はスターになると見込んだ子を見つけ、応援を続ける。本当にスターになった時の喜びを共有したい」というファンの声をよく耳にする。代表的な例がジャニーズジュニアやAKB48を応援する人たち。明日のスターを一緒につくり上げていく。それも時代の流れ。

 アイドルの聖地が若い子に囲まれた華やかな場所なら、演歌歌手は下町に残る昔ながらのレコード店にある。先日、赤羽のある商店街のレコード店に女性演歌歌手の姿があった。買い物帰りのオバちゃんやオジさんたちが店の外にまであふれ、至近距離でデビュー曲を歌う。「お姉ちゃんうまいね。早くスターになれよ」と昼から赤い顔したオヤジの声が飛ぶ。昭和が残る光景がそこにある。さらには夜の繁華街のスナックで酔客相手に実売を兼ねた新曲キャンペーンをするのも演歌歌手ならではの聖地。偶然でも聴いた人が、売れた時に「あの時歌っていた子」とファンになるという。

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