デビュー48年の郷ひろみはアイドル歌手として令和も進化
歌手にはそれぞれ聖地がある。そんな忘れられない原点の池袋の聖地で、昭和から活躍を続けるアイドル歌手の郷ひろみ(63)が104枚目のシングル発売イベントを行った。郷のデビューは近くのショッピングビルの屋上だっただけに広場は初めて。異例な聖地でも、間近に郷を見られるとあって早朝から女性客で埋め尽くされた。昭和・平成と歌い続けてきた郷は令和になってもアイドル度はさらにグレードアップ。派手な衣装と踊りでファンを魅了した。演歌と違いアイドルを続けることほど難しいことはない。
ジャニーズでは脱アイドルを図るべく俳優や司会業に転身を図るのとは対照的に、還暦を過ぎても郷はアイドルを続けている。他にこんな歌手はいない。そこには見えない努力も必要となる。体形の維持、体力、声帯までストイックなまでに私生活を管理しているという。これを続けるのは並大抵の努力ではないと聞く。数々のヒット曲は継続から生まれたものだが、続ける以上、欲しいのは新たなヒット曲。近年、ヒット曲に恵まれていないだけに、令和になって改めてその思いは強くなったと音楽関係者はこう話す。
「令和になり歌手も新たな出発点として捉えていて張り切っている人も多い。郷も新人に戻った気持ちで聖地の池袋を選んだのだと思います」