還暦で1000カ所達成 城みちるさんが続ける老人施設の慰問
1970年代に「イルカにのった少年」で大ブレークした城みちるさん(61)。13年前から老人施設の慰問を始め、その数はなんと1000回を超えた。年齢的に自身も高齢に近づいているが、体力の続く限り達成したいことがある……。
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■最初は歌手をかたった詐欺と思われ9割断られた
高齢者施設に行ってボランティアで歌わせてもらうようになったのは48歳から。きっかけはうちのオヤジが、がんになったこと。オヤジは僕がアイドルをやっていたことに反対だった。心配していた面もあったけど、息子が芸能界にいることをずっと快く思っていなかったんです。
亡くなる前に「僕の歌を聴いて喜んでくれる人たちが少なからずいる」ということをわかってもらいたくて始めた活動でした。それが13年前。
最初は全国の老人施設が載っている分厚い本を広げて片っ端から「伺っていいでしょうか」と電話しました。9割断られてましたよ。無料で歌手が歌いに来るとは思われず、裏があると誤解されたみたい。CDを売りつけられるんじゃないかとか。断られたのは意外でした。「城みちるです」と名乗っても歌手をかたった詐欺だと思われたのか(笑い)。