小さんと談志兄貴が気まずくなり…仲裁が俺の役目と考えて

公開日: 更新日:

 テレビ東京系の演芸番組「爆笑おもしろ寄席」の大喜利は、馬風が若手落語家の頭を張り扇で叩くことから「暴力大喜利」と呼ばれ、高視聴率を上げた。しかし、こういう番組にクレームがつくのが世のならいだ。「暴力はいけない」「教育上良くない」という抗議がテレビ局に届いた。

「そりゃあ暴力はいけないよ。でも芸人がプロレスみたいにやってる演出なんだから、うるさく言うこともねえんだ。ただテレビ局は無視できなかった。人気があるのに打ち切りさ」

 かくして「暴力大喜利」は落語界において、「伝説の大喜利」として語り継がれることになった。

「『笑点』の大喜利みてえに、型通りで無難なのが長続きするんだな。あれを作ったのは談志兄貴だけど、今の大喜利は兄さんが一番嫌う内容じゃねえか。ただし、落語家が着物を着て出られる番組が少ないから、番組は続いて欲しいけどね」

 1983年6月、落語界を揺るがす大事件が起こる。立川談志の弟子が真打ち昇進試験に落ちたことを発端に、談志が一門を引き連れて落語協会を脱会、「落語立川流」を旗揚げすると宣言した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議