真島茂樹さん 神宮の「マツケンサンバⅡ」から記憶がない
マジーさんこと振付師の真島茂樹には大きな転機がいくつもあった。その繰り返しの中で一気に視界が開けた日……。
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■日劇閉館にショック
「小さい頃から日本劇場で踊ることを夢見ていました。その願いもかなってトップの『大看板』にもなれた。日劇ダンシングチームで踊ることは私の誇り。ずっと踊り続けられることを信じて疑いませんでした。ところが、青天のへきれきとはこのことですね。突然、閉館を知らされました」
日劇の閉館はファンにとってもショッキングな出来事だったが、マジーさんにとっても「人生の大事件」だった。だが、すぐに起き上がることができた。手繰り寄せた運命の糸は東京ディズニーランド。
「開園前にお客さまが食事をしながらミュージカルを見ることができる、いわゆるディナーショーに出演するキャストを募集していたんです」
踊り続けることが使命だと思っていたマジーさんにとって“渡りに船”のチャンス。迷わずオーディションを受ける。