真島茂樹さん 神宮の「マツケンサンバⅡ」から記憶がない

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■国立劇場の日本舞踊公演を見に来た松平健

 最大の転機は……日本舞踊も習っていたマジーさんが国立劇場の公演に出演した時のこと。松平がわざわざ楽屋にやって来て、「きょう空いている?」と飲みに誘われた。

「その席で『マツケンサンバ』の話になったんです。松平さんはこれまでなかった“和”の要素を入れたミュージカルをやりたいとおっしゃって。それで『いい曲があるから一度聴いてみてよ』と言って渡されたのが『マツケンサンバⅡ』」

 聴いてみて、すぐ気に入った。しかも、作曲は宮川だった。

「縁ですよね。やるしかないと思いました。声をかけてくださった松平さんに感謝です。すぐに振り付けを考え、皆さんに披露し、高評価をいただきました」

 それが1997年。劇場などで「マツケンサンバⅡ」を公演し続けたが、2004年の神宮の花火大会に出演することが決まり、初めて開放的な野外で披露することになった。


「いただいた時間は1曲を披露するには長いくらいでした。そこで、観客も一緒に踊れたら楽しいというので、振り付けを教えることになって。それが5分くらい。それから満を持して主役のマツケンさんが登場。きらびやかな光を放つ和装、サンバや歌謡曲を交えた曲調に神宮の杜が最高潮に盛り上がりました」

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