真島茂樹さん 神宮の「マツケンサンバⅡ」から記憶がない
■東京ディズニーランドの夢の日々
「狭き門で、日本人枠はたった1つでした。80人くらい応募があってダメかなと思ったけど合格。奇跡! 今でもよく受かったと思います。それから、ひとつの出会いがありました。ピアニストをしていた宮川彬良さんです」
マジーさんが振り付けを担当し、松平健が歌って大ヒットした「マツケンサンバⅡ」を作曲したのが宮川だった。
「東京ディズニーランドで踊った日々は、まるでおとぎの国に身を置いているようでした。毎日が楽しくてあっという間に2年が経ちました。そして、ふと、この夢の世界を飛び出したら一体どうなるのだろうと思うようになって。いっそのこと外の世界に出てみようと東宝ミュージカルを受けました。そうしたら運よくそれも合格しました」
ここでも“頭角”を現す。海外作品の上演では外国人スタッフから主要ダンサー(出演者)として、よく指名された。
「いきなり振付師から『YOU』と言われ、ソロパートをやらせてもらったり。『王様と私』『屋根の上のバイオリン弾き』といった有名な作品の振り付けを担当させていただいて。ただただラッキーでした」