「いだてん」熱演の徳井 今ごろ役者オファー殺到だった?

公開日: 更新日:

「大松監督が『これ以上、選手の青春を奪えない』と心中を吐露し始めてからの約15分は、汗と涙を流しながらの大熱演。『いだてん』は女子アスリートの軌跡も丁寧に描いており、45話は集大成ともいえる大切な回でした。NHKが『カットはできない』と判断したのは納得です」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は、こう続ける。

「徳井さんは、どこかひょうひょうとした役柄を演じさせたらとてもいい味を出す役者さん、と常々思っていたのですが、今回の“鬼の大松”役は新境地だったと思います。いくつかのドラマ出演を経て、今ようやく“顔だけ勝負”じゃなく、演技で見せる俳優になったといえますよね」

 もっとも、徳井は現在芸能活動を自粛中だ。

「あんなことがなければ、『いだてん』を見た関係者から、きっといくつもオファーがあったはずです。同じく自粛中の芸人ということで、勝手に比較して申し訳ないですが、宮迫博之さんの場合は『俺、芝居うまいやろ』という自意識が、どうしても演技に見え隠れすることがある。けれど徳井さんにはそれがない。肩の力の抜けた演技で、万人に愛されるようなキャラを演じられる人だと思います」(山下真夏氏)

 これからが役者として脂が乗る時期だったのに「もったいない」というわけだ。

 今回、徳井出演シーンを長く放送したことで、ネット上ではその是非を問う“舌戦”が繰り広げられている。果たして当の徳井は、この騒動をどんな思いで見ているのだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  3. 3

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  4. 4

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 5

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  1. 6

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  2. 7

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 8

    “上納接待”疑惑でフジテレビ大激震…女子アナたちの怒りと困惑「#MeToo運動」に発展か?

  4. 9

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 3

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  4. 4

    フジテレビにはびこる“不適切すぎる昭和体質”…他局の元TVマンも「お台場だけ時が止まっている」と厳しい指摘

  5. 5

    豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

  1. 6

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 7

    GACKTは“陰謀論匂わせ”の常習者…中居引退に「裏が…」、新型コロナを「世界的な仕掛け」と指摘

  3. 8

    フジテレビの“天皇”日枝久氏が雲隠れ…社内紛糾、迷走で「院政崩壊」へカウントダウン

  4. 9

    中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ