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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

東出昌大の不倫騒動「許せない」オンパレードへの違和感

公開日: 更新日:

 世の中どうかしているんじゃないかと本気で心配になるのが東出昌大不倫騒動だ。「妻が妊娠中の浮気は許せない」「3人の子どもの育児を妻に押し付けて、自分は遊び歩いていたのは許せない」「相手が若い女とは許せない」と「許せない」のオンパレード。

 義父・渡辺謙がちょっとツイートしただけで、「こんな時にのんきにツイートか!」と言われ、そのせいで渡辺はツイッターのアカウントごと削除したという。すねに傷を持つ身とはいえ、とんだとばっちりである。

 それにしても、よその夫婦のことに、よくもそこまで熱くなれるもの。友人は今回の一件で妻の監視が厳しくなり、スマホのチェック当たり前、ロックを掛けようものなら痛くもない腹を探られて面倒だと嘆いていた。

 報道によれば、杏も東出のスマホをチェックして決定的な証拠を見つけたらしいが、こういうケースでは夫のスマホを見るのは仕方がないという認識なのか。夫婦のことは夫婦にしか分からないもの。東出が悪いのは当然としても、よってたかって糾弾し、擁護するような発言をしたタレントや番組にまでその矢が飛んでくる。集団ヒステリーの行きついた先に何があったか。思い出したくない過去ではないか。

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