親子3世代に笑いを届け続け 志村けんのギャグは永久に不滅
筆者の父が志村けんと同い年で、物心ついたころからザ・ドリフターズの番組を見て育ってきた。小学校、中学校と「ヒゲダンス」や「変なおじさん」のモノマネを極め、そして、今では、自分の3歳の息子に志村けんのギャグを見せると瞬く間にファンになり、毎晩、「変なおじさん」を見せてくれとせがまれている。1日に放送された追悼番組「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」(フジテレビ系)でも、コントを食い入るように見つめ、「変なおじさん」のコントが始まると一緒にダンスを踊り、オチの「だっふんだ」で大笑い。そして、終わると「変なおじさん、みたい!」と泣き叫んでいた。
独特なシャウトに「アイーン」を代表する顔芸、そして、「変なおじさん」のリズミカルなダンスなど、子供が大好きなものがすべて詰まった、とっておきのギャグの宝庫だった。
コント番組が少なくなった今の時代でも、精力的にコントを作り続け、私たちに笑いを提供してくれた。コメンテーターやMCに方向転換する大御所が多い中、笑いの原点を大事にしてきた志村けん。常に笑いを追求してきたからこそ、世代を超えて愛されるギャグを生み続けることができたのだろう。