親子3世代に笑いを届け続け 志村けんのギャグは永久に不滅
そしてライフワークとなっていた「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ)では、チンパンジーのパン君をはじめとした動物とのやりとりで時折見せる優しい柔和な笑顔の虜になった視聴者も多いはず。それこそ、まさに温かい目で見つめる親戚のおじさんのまなざしだ。
半世紀もの間、途切れることなくお茶の間に笑いを届け、いつでも、出会える身近なスターだった。だからこそ、喪失感に打ちひしがれる人々が多いのであろう。
高木ブーが前述した追悼番組で「志村は死なないの。ずっと生きている」と語ったように、私たちの心に永遠に生き続けるだろう。そして「変なおじさん」ダンスはきっと、次の世代へと受け継がれるはずだ。「天才!志村どうぶつ園」の園長が嵐の相葉雅紀に受け継がれたように、志村けんのギャグを受け継いでくれる芸人が現れることに期待したい。個人的には、志村と懇意にしていたお笑いコンビ「千鳥」の大悟(40)に、その役割を担ってもらいたい。
(取材・文=松庭直/ライター)