再放送ドラマの人気傾向は? 平日午後に視聴率2ケタ続々と
テレビ各局は今月からドラマの収録を始めたが、実際に“新作”がスタート・再開するのは、早くても半月先だという。まだしばらくは再放送ばかりという中で、かなりの世帯視聴率を稼ぐ再放送ドラマも出てきた。以前からのファンをがっちりつかんでいて、根強い支持があるのだ。
まず、「特捜9傑作選」(テレビ朝日系)は14・8%(5月6日)と、通常の放送でもヒットとされる15%をほぼクリア、他の回も13%台で、冬クールも含めた今年のドラマでトップの人気である。「警視庁・捜査一課長」(同)は、大岩課長ら主要メンバーはリモート勤務中という設定で、特別バージョンは13・1%と好調だ。
テレ朝系の刑事・警察ものでは、平日午後のレギュラー再放送「相棒」があるが、こちらも13・1%といつもより一段アップ。やはり午後に放送されたTBS系「JIN~仁~」はレジェンドとタイトルをつけて再編集し、11%台と2ケタを確保した。テレワークで自宅にいる男性が見ていたらしい。
初回から延期になった春ドラマも、再放送で期待をつなごうと必死だが、効果はあったのか。視聴率男・木村拓哉主演の「BG~身辺警護人~」(テレ朝系)は、「間もなく新シリーズ」とあおって前シリーズを流しているが、それも第8話となると、さすがに引っ張りすぎだよと飽きられ、視聴率はじり貧だ。篠原涼子の「ハケンの品格」(日本テレビ系)も、10%オーバーがやっとである。どちらも、本編が始まって、どれほどの数字が取れるか。