<7>「聴牌までが手作りではない」の教え そこからひと工夫
結果は「四索」が出て栄和、5200点の収入だった。こうしたゲーム回しを参考にしたい。
次に、下の牌譜を見てほしい。同じ4回戦の南2局5本場の場面だ。
阿佐田さんはドラ「六筒」を引き込み、即リーチ。二翻縛りということもあるが、黙聴で回して「四索」の出を狙う様子はなかった。
トップとの差は2万点だが、ツモれば逆転の望みも出てくる。また、他家も二翻縛りでは、簡単に追撃できない。何よりの自慢は読みづらい捨て牌だったのではないか。万子待ちならベストだったが、これでも数牌のほとんどが切れない。
このように強いて役を狙わず、手なりで打った時の聴牌が読みづらいのである。疑ってかかると万子の「一萬」「四萬」「七萬」の筋も怖い。
他家をオロしてツモ上がるペースになると判断したようだが、次巡にあっさり、高目の「四索」を引きあがる。
黙聴か即リーチか? 聴牌してからのひと工夫が大事。場の状況に合わせて攻め方を考えよう。