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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「悪役人生」全うした志賀勝さん 家では優しい父親だった

公開日: 更新日:

「仁義なき戦い」のヒットはこうした脇役の努力もあった。

 京都で生まれ暮らしていた志賀さん。ヤクザ役をやっているうちに次第に本物のヤクザとも親しくなっていた。中には本当のヤクザの幹部と思っていた人もいたという。最後に会った6年前。こう述懐していた。

「今なら暴力団とつながりがあっただけで芸能界はアウトだけど、俺はあまり気にしていない。知り合いにヤクザがいるだけのこと。今もヤクザの知り合いはおるし、幹部の冠婚葬祭にも出席する。葬儀に行けば暴力団担当の刑事が参列者の写真をよう撮っているけど、わしの顔写真なんか警察に山ほどあると思うよ。最近は京都の街を歩いていると、よう知らん若い衆が挨拶しよるわ。女房なんか姐さんと思うとるし。娘が祇園でクラブをやっているけど、たまに顔を出すと、俺が愛人にやらせている店と思われてしまうし、用心棒のようで客が帰ってしまう(笑い)」

 ピラニア人気でバラエティーから声がかかり、「太陽にほえろ!」などドラマにも出演。

 また、「欽ちゃんのドンとやってみよう!」(フジテレビ系、1970年代)にも出演。バラエティーと強面の顔のギャップが茶の間で人気を博した。

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