「麒麟がくる」再開 おっさん武将八面六臂の活躍を楽しむ
将軍となった義昭が信長と対立すると、光秀も先が見えた足利政権に早々に見切りをつけて、信長の臣下となる。それからは合戦の明け暮れだ。金ケ崎の戦いでは敗走する信長を木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と命からがら助け、小谷城を攻め落とすときは水軍を率いて琵琶湖を渡り、比叡山の焼き討ちでは僧侶や女こども数千人を殺害、3000丁の鉄砲で武田の騎馬隊を破った長篠の戦いにも参加している。
「これから大河ドラマは、戦国時代劇ファンにはたまらないスペクタクルが続くはずです。まず注目は、比叡山延暦寺の大虐殺をNHKがどんな演出で見せるのかですね。血しぶきドバーッはないにしても、阿鼻叫喚をまったくスルーしては嘘っぽいですよね。戦のない世の中をつくりたいと言ってきた光秀が、信長に皆殺しを命じられて思い悩むシーンなんかもあるのでしょうが、実はその“手柄”で城持ちとなり、信長の家臣ナンバーワンに抜擢されて、大喜びするんです。ドラマとは真逆の、権力志向が強く、出世のためなら何でもやる男だったみたいですよ」(前出の歴史マニア)
クライマックスは、言うまでもなく「本能寺の変」だが、放送はどうしても年明けにならざるを得ない。