竹内結子さんと芦名星さんを結ぶ点と線…連鎖はあるのか?

公開日: 更新日:

「日本の芸能界では自殺者が相次いでいる」――海外メディアも驚きを持って伝えている。

 女優・竹内結子さん(40)の27日の急死。確かにこのところ、自殺とみられる芸能人の訃報が相次いでいる。7月18日に俳優・三浦春馬さん(30)が亡くなり、9月14日には女優・芦名星さん(36)、同20日には俳優・藤木孝さん(80)……。

 三浦さんと芦名さんはTBS系ドラマ「ブラッディ・マンデイ」のシーズン1(2008年)とシーズン2(2010年)で共演。

「2人ともお酒が好きで、本当に仲のいい“飲み友達”のような間柄だったと聞いています」(芸能プロ関係者)

 三浦さんと竹内さんは映画「コンフィデンスマンJP」の「ロマンス編」(19年5月公開)と、続く「プリンセス編」(今年7月公開)で共演している。

「それが動機かどうかなんて、もちろん分かりませんが、芦名さんも竹内さんも三浦さんの死にかなりのショックを受けていたことは間違いありません」(前出の芸能プロ関係者)  

 東京歯科大学精神科准教授の宗未来医師は「家族や友人、仕事で関係が濃厚な身近な人の自殺の曝露は平均で周囲5人に精神的打撃を与えることも報告され、大きな自殺リスクとなります」と指摘する。

「さらに、コロナによる仕事の激減、経済状況の将来的な悲観も自殺の危険因子になります。今回の件で私が懸念しているのは、コロナ不況という悪条件下で、竹内さんや三浦さんのような有名人の自殺報道が、『ウェルテル効果』と呼ばれる、一般の人や芸能界の中での自殺連鎖が広がっていくことです」と宗未来医師。

 公認心理士の潮英子氏によると、仲間のカウンセラーらから「(竹内さんの自殺の報道が流れた)今日、急に自殺に関する電話相談が増えた。三浦さんの時もそうだった……」という声が上がっているという。

「自殺報道を受けて『自殺していいんだ』と感じる人もいます。それでも相談窓口に電話をかけられる人は、踏みとどまれる可能性があるからいい。心配なのは、電話すらかけられない人です」(潮英子氏)

 これ以上、続かないでほしい。

 ◇ ◇ ◇

【相談窓口】

■日本いのちの電話連盟

 ●ナビダイヤル 0570・783・556
  午前10:00~午後10:00

 ●フリーダイヤル 0120・783・556
  毎日:午後4:00~午後9:00
  毎月10日:午前8:00~翌日午前8:00

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇