韓国人の映画好き人口は日本人の3倍 韓国映画躍進を支える

公開日: 更新日:

 興行収入、動員数をそれぞれ過去15年間の伸びで比べても、韓国の勢いが優勢だ。2005年と比較した2019年の観客数は、韓国1・56倍に対して日本1・21倍。興行収入は同じく韓国が2・13倍に対して、日本は1・32倍にとどまる。

 国内映画に絞っても、だいたいの傾向は変わらない。韓国の国内映画は、2019年の興行収入が9708億ウオン(約865億円)。人口比換算で邦画の約1・5倍、2005年からの伸びは1・84倍だ。邦画(同1421・9億円/2005年比1・74倍)も好調なアニメに支えられて市場を広げているが、韓国映画はやはり人口比換算でその約2・5~3倍に相当する観客を集め続けてきた。

 韓国映画は70~80年代に斜陽期を迎えた後、90年代半ばから大手資本の投資が活発化。市場はおおむね順調に拡大を続け、00年代半ば以降は観客数1000万人超の大ヒットがコンスタントに登場するようになった。歴代興行収入ベスト50は、全て過去15年以内の作品だ。近年は海外への版権ビジネスもあてこみ、製作費が200億ウオン(17・8億円)の大台を超えることも珍しくない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動