いつまでも可愛らしい深田恭子と視聴者に生じ始めた“ズレ”
「実写映画『ヤッターマン』のドロンジョ役のように、現実感のないキャラまで演じられるのが深田さんの良さで、稀有な女優さんですが」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう続ける。
「いつまでも変わらず可愛らしい深キョン。制作側のリクエストに応えたキャラでしょうが、それを優しい目で見てくれるのは、やはり深田さんより上の中高年世代でしょう。ところが、その世代にとって荒唐無稽なラブコメを見続けるのは、なかなかちょっと……深田さんの支持層とドラマの内容にズレが生じているように思います」
それに、最近のドラマのヒットはSNS抜きには語れない。いかにSNSでドラマの情報を拡散してもらうか、だ。
「SNSを駆使する若い世代に、38歳の深キョンの可愛らしいキャラがどう映るかですね。深田さんより下の世代に支持されるためには、もう少し抑えた演技でクールな方が、〈いつまでも若々しくてカッコイイ〉となるでしょう。個人的には可愛らしいままで突っ走ってほしいですが、それなら支持層の中高年も見られる、もっと落ち着いたドラマに出演した方がいいかもしれません」(山下真夏氏)
気づけばアラフォーの分岐点か。