今や年末年始の顔…松重豊の存在感は“バイプレイヤー超え”
「ここ数年は『孤独のグルメ』を見ないと年越しした気分になりません。年末スペシャルには毎回、最初と最後に生放送があり、『ちゃんと時間内に収まるかしら』とドキドキしながら見るのが、クセになるんですよね。今年は元日に過去の『孤独のグルメ』の再放送もありましたし、松重さんはテレ東というより、もう日本の年末年始の顔になりつつあるのかも」と、芸能ライターのエリザベス松本氏は笑顔を浮かべる。
もちろん出演しているのはテレ東だけではない。
「昨年は映画『罪の声』でも、主演の小栗旬さんの先輩記者役として印象に残る演技をされていました。何事にも食い気味にぐいぐいくる、お節介な先輩で、『孤独のグルメ』の物静かな井之頭五郎さんとは対照的。ですが、これがまた憎めない感じで可愛らしいんです。映画全体がシリアスなトーンで進む中、松重さんが出ると場が賑やかになるような、さすがの存在感でした」(エリザベス松本氏)
ベテラン記者から猫の家政婦、ただひたすら飯を食うオジサン、そして「バイプレ」では松重本人役を演じている。主演としてドラマを引っ張る立ち位置になった今、もはや“名脇役”とは言い難くなってきた気もするが、どこかひょうひょうとしたあの独特の持ち味で、2021年も間違いなくドラマと映画界をかき回してくれそうだ。