「アノニマス」は香取慎吾ありき…物足りないテレ東らしさ
協調性がなくて陰のある“元エリート”が主人公で、新米女性と凸凹バディー、頼りなさそうな上司、分かりやすい伏線、1話でひとつの事件を解決しながら最終的に倒すべき“ラスボス”がいる……などなど、“刑事ドラマあるある”が散りばめられた初回だった。
「だから、せっかく社会問題に切り込んだテーマなのに、作品世界の面白さより香取さんをどう際立たせるかを最重視しているように見えたんです。GP帯の連ドラとしては、それはそれでアリでしょうが、深夜ドラマで高評価のテレ東作品としてはどうなのかな、と。従来の“テレ東ファン”がどう見るか、ビミョーですね」と、前出の亀井徳明氏。
その香取に関して、ネット上には〈画面が暗くてセリフが少ないからなんとかなってる?〉〈やさぐれ感が役づくりなのか地なのか分からないほど老けてた〉〈数少ないセリフも聞き取りづらい〉なんて指摘も多い。
ただ、どれだけ香取が“渋い刑事”を演じても、間に入るCMが薄毛の“ミノキ兄弟”。ドラマも香取も香取ファンも、これでいいのか?