たこやきレインボー解体…逆境こそ好機のアーティスト戦略
18年に、ももクロから有安杏果(26)、エビ中から廣田あいか(22)、しゃちから伊藤千由李(23)が相次いで脱退もあった。エンタメライターの伊藤雅奈子氏は「スタプラは逆境をチャンスに変えるのが得意」とこう続ける。
「アイドルにとって加齢は永遠の課題。スタプラの場合はメンバーが減ったタイミングでその先の音楽性を見つめ直し、名物マネジャーも含めてスタッフを一部刷新。アイドルから息の長いアーティストへ脱皮させるのです」
エビ中の場合は、今年の元日に新メンバーオーディションを発表、5月5日に最終審査が行われる。「チームしゃちほこ」から改称したしゃちは、覆面の6人組ホーン隊「ブラス民」をライブパフォーマンスに加えて、総合スキルを高めた。エビ中の妹分だった「桜エビ~ず」は「ukka」に、「ときめき♡宣伝部」は「超ときめき♡宣伝部」に名を改めている。
そんなスタプラで頭角を現したのが、俳優の北村匠海(23)率いるダンスロックバンド「DISH//」。アコースティックアレンジした楽曲「猫」は、1カ月足らずで総再生回数1000万回を突破。一発撮りパフォーマンスのYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」では、社会現象となったテレビアニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」を抜いて1位に輝き、昨年の「第62回日本レコード大賞」で優秀作品賞を受賞した。