山上兄弟をプロデュース キャッチフレーズで考えたのが「てじなーにゃ」です
伸には2人の男の子がいる。長男が佳之介、次男が暁之進という。まるでお侍のような名前だ。
「古風な名前にしようと、そう名付けました。長男が6歳の年に、僕のマジックショーに子役として舞台に出したのが最初です。1つ違いの次男が小学生になった年にコンビを組ませ、山上兄弟として売り出しました。ちょうどハリーポッターが出た頃なので、『日本のハリーポッター』というキャッチフレーズがよかったのか、マスコミが食いつきました。小学生のマジシャンなんて初めてですから」
平成14年、日比谷公会堂で、「山上兄弟のハッピーマジック」というショーを催した。2人の愛らしい兄弟が、マジシャンらしい衣装を着けてマジックを演じる。受けないわけがない。
「マジックの次にやらせたのがイリュージョンです。それが評判になったので、ギネスブックに、『世界最年少イリュージョニスト』としての認定を申請しました。それが受理され、また話題になりました」
父親でありながら、伸はやり手のプロデューサーなのである。