「ホープ」という芸人の生き方に腹の底から笑ってしまう
その昔、漫才ブームと云うのがあって、まあ四十年程前ですか。相方にゴムを喰わえさせて弾くという、何んとも派手なパフォーマンスで一世を風靡したコントゆーとぴあと云う二人組がいました。現在ほとんど休演中ですがネ、このチームのリーダーであるホープ、全く芸人馬鹿というか、とにかく面白い男で、三度のメシより賭け事が好き!余所の町へ行くのはキライ、田端の住人の頃は田端から一歩も出ず、もう長い間、新宿に住んでるが、当り前のように新宿から一歩も出ない、全く不思議な奴でして、盟友マギー司郎チャンもコノ私メもホープには、どの位金を貸したか分からない。本人に全くもって返す気がないのだから何んともハヤでして。
イヤハヤのどかなモンですコノ男! 何処に行くのも必ず弟子が付いて行く。一人で街を歩けないのかネったく。このホープ、もう十年程になるのかなあ、癌を患って、それから何年にも渡って癌が出て、聞くところによると、転移ではなくて、全く新しく出た癌らしい。医者も珍しがって、何か診療代がかなり助かったらしい。アタシも三、四年前に奴サンに頼まれて某テレビ局のドキュメンタリーに出て、つまりその時点でホープの余命はそれほど残ってないと云う事だったんですヨ。