河村たかし市長「メダルかじり問題」の根底にある強烈な自己顕示欲
そして当初出した「最大の愛情表現だった。迷惑をかけているのであれば、ごめんなさい」というコメントには、単なる空気が読めない年長者ではなく「サイコパス」感すら感じてしまった。「行動に対する責任が全く取れない」「罪悪感が皆無」「自己中心的」というサイコパスの特徴に当てはまるからだ。
■ズレた言動の根本にある傲慢さ
この件を受け、アスリートからも批判の声が噴出しているが、「自分が後藤選手の立場なら、金メダルを取った事実と仲間達との記憶は1ミリも変わらないので、そこまで怒らないと思う。人それぞれ」「デリカシーにやや欠けるおっさんの行動は許してあげて下さい。もちろん、大切な金メダルは素早く消毒した上で」とツイッターで一人だけ河村市長側に立って擁護したのが、弁護士の北村晴男氏(65)だ。
残念ながら、この北村弁護士の私見も筆者はズレているなと思った。「人それぞれ」という言葉を自分が主張するために使っている気がしてならないし、後藤選手の気持ちなど誰も分からないのに、なぜそこまで怒らないと思うと言い切れるのだろうか? そもそもオリンピックに出場し、20歳という若さで金メダルを獲得した後藤選手の気持ちを65歳の弁護士が代弁しようというのが、「傲慢さ」を感じる。