玉ちゃんもシラフで町中華ロケ…酒が「飲めない」飲み歩き番組の涙ぐましいアイデア
(コラムニスト・海原かみな)
「店に入っても、酒を出してもらえないのですから、番組が成り立ちません。お手上げです」と、飲み屋めぐり番組のプロデューサーは頭を抱える。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言とまん延防止等重点措置で、全国の繁華街で酒が飲めなくなってしまった。ならば“酒を飲まない飲み歩き番組”はどうかと開き直ったら、これがなかなかに面白かった。
「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)の玉袋筋太郎がいたのは東京・江戸川区の平井だ。のっけから「町中華で飲ろうぜでなく、飲れるのか?という番組になってしまいました。はっきり言って、きょうはあまり面白くないと思いますよ」と、シラフのロケは自信なさそうである。
町中華に入ったら、「とりあえずビールちょうだい」となるが、玉ちゃんが飲まされたのは大きなコップのウーロン茶。一気に飲み干したが、「のどをすすいだだけ」。茹で豚とパリパリキュウリの前菜、ホルモンのピリ辛味噌炒め、豚肉の卵包みと、これで冷えたビールをやったらどんなにかうまいだろうという料理が次々と出てくる。