著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

飯野矢住代誕生秘話<8>大学生の恋人の存在も隠さず 事務所も「姫」も公認

公開日: 更新日:

 女優・モデルとして活躍しながら、「姫」のホステスとして高給を稼いでいた飯野矢住代に、大学生の恋人がいることは周知の事実だった。矢住代本人も取り立てて隠そうとはせず、周囲にもその存在を打ち明けている。

女性自身」(1968年9月2日号)は「東西ハレンチカップル」なる特集ページを組んだ。その際、「マイク真木と前田美波里」「ブリジット・バルドーとルイギ・リッチ」「アラン・ドロンとロミー・シュナイダー」といったそうそうたる顔触れとともに「飯野矢住代・S(※記事では実名)」を紹介している。ミス・ユニバース世界大会から帰国、ジャニーズ事務所と契約し、「姫」で働き始めた時期と重なる。常識的に考えて、恋人の存在は隠しておきたいはずなのだが、写真を見る限り、そんな空気はみじんもない。「奔放」と言ってしまえばそれまでだが、はたして、それだけだったのだろうか。戦前、宝塚歌劇の文芸部から「婦人画報」編集長を経て、戦後は日劇ミュージックホールのプロデューサーをつとめた丸尾長顕のコメントもある。

「彼女の若さをとがめる古い世代の人のほうが動脈硬化してるんですよ。お母さんにお金をいれないなんていうけど、それは今までの母親の育て方への反動じゃないかな。S君というボーイフレンドも、学生で、いい家庭の育ちらしいじゃありませんか。あたたかく見守ってやってほしいな」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…