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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

関西臭プンプン漂う朝のローカル番組をチェックした!

公開日: 更新日:

 地方に出かけた時は東京では見られないローカル色漂う番組を見るのが楽しみだ。

 東京の番組はどこを見ても同じような出演者に似たような企画と変わり映えがしないが、ローカル局の番組は地元でおなじみのアナウンサーやタレントが我が者顔で出ていたり。東京進出を目指す若手芸人を見つけるのも面白い。最近ならコウテイ、ニッポンの社長とか。

 そんな中でもとくに関西は生まれ育った場所だけに思い入れも強い。早朝の番組をはじめ、関西臭プンプン漂うローカル番組を確認してみた。

阪神で大騒ぎ「おはよう朝日です」

 朝日放送「おはよう朝日です」。宮根誠司も局アナ時代に担当していた関西の名物番組で、CM前のエレクトーンもおなじみ。かれこれ40年以上続いていてこの番組を見ると大阪に帰ってきたなあとホッとする。

 タイガース&バファローズで一喜一憂するのも懐かしい。

 野球人気の衰退は「ズームイン!!朝!」の「プロ野球いれコミ情報」がなくなったのも関係があるのでは? 関西の朝の番組を見ていると、どこも阪神で大騒ぎしていてイヤでもプロ野球情報が入ってくる。

局アナ総出の「す・またん」は好感度大

 読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」も外せない。辛坊治郎が居なくなってどうなることかと思ったが、普通に局アナ総出でやっていて好感度大。メインの森たけしは新人アナの時から見ていたのでそれが長老になっていてビックリ。

「す・またん」という一度耳にしたら忘れられないタイトルは下ネタではなく、フランス語の「今朝」を意味する。こういう言葉を持ってくるあたり番組のセンス! この時間、東京では水卜ちゃんの「ZIP!」で番組表にも6時半からは「ZIP!」となっている。延々、関西オリジナル版を放送し、忘れた頃に水卜ちゃんやジャニーズネタが出てくる。

 コメンテーターで講談社編集者・藤谷英志なる人物が出ていてだれだっけと思って調べたら、廃刊した女性誌「GLAMOROUS」の編集長だった。藤谷氏のようにローカル局の番組には時折、「だれやねん」という人が出て、したり顔でコメントするところも面白い。

 コロナ禍で記者会見も激減。東京の番組ではもはや絶滅危惧種となってしまった芸能リポーターが幅を利かせているのも見ものだ。

 たむけん(たむらけんじ)、やすとも(海原やすよ・ともこ)、トミーズ雅が幅を利かせ、円広志も月亭八方もほんこんも健在。明石家さんまの「痛快!明石家電視台」やダウンタウン浜ちゃんの「ごぶごぶ」(ともに毎日放送)も。

 TVerでローカルの番組を見られるようになったが、全部とはいかない。なんとかローカル局の面白い番組が全国どこでも見られるようにして欲しい。

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